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O-RUSHテクニカルセンターのスタッフが、ファクトリーの最新情報をお届けします。

【ベンツ Gクラス】下回りに黒い滴りが?G350ブルーテックのオイル漏れ原因とオイルクーラー修理の全貌

  • 45 分前
  • 読了時間: 5分

車種

メルセデス・ベンツ Gクラス G350 ブルーテック ロング ディーゼルターボ 4WD

症状

フロントホーシングへのエンジンオイル付着・滴り

原因

Vバンク内オイルクーラーガスケットおよび各部Oリングの劣化、燃料漏れの併発

修理内容

オイルクーラー脱着、周辺ガスケット・Oリング一式交換


Gクラスの威風堂々とした走りを脅かす「床下の黒い染み」

メルセデス・ベンツ Gクラス G350 ブルーテック ロングは、圧倒的な悪路走破性と、V6ディーゼルターボによる力強いトルクが魅力の最高峰4WDです。

その堅牢なイメージから「滅多に壊れない」と思われがちですが、大排気量特有の熱量と経年変化による消耗は、やはり避けられません。

オーナー様が気づく最初の異変として多いのが、駐車場に黒いオイルの染みができたり、前輪の車軸(フロントホーシング)にベッタリと液体が付着したりする症状です。

頑丈なアンダーカバーに隠れているため発見が遅れがちですが、滴るほどのオイル漏れはエンジンにとって深刻な危険信号です。



診断機に頼らない、緻密な水流テストで見抜く「Vバンクの死角」

今回のケースにおける最大の難点は、車両診断機(テスター)を接続してもオイル漏れに関するエラーコードが「無し」と表示される点です。

物理的な液体の漏れは、センサーが油圧低下を検知するほどの致命的な状態になるまで、コンピューターには記録されません。

そこでO-RUSHのメカニックは、蓄積された経験をもとに現車を徹底的に点検しました。

オイルはトランスミッション前の左側にある穴から外へ逃げ出している状態でした。

ここで、エンジンの構造を熟知したプロならではの診断を行います。

あえてエンジン上部から水を流すテストを行ったところ、まさにその穴から水が流れ出てきたのです。

これにより、漏れの起点が下回りではなく、「エンジン上部の最深部」にあることが確定しました。

G350のV6エンジン上部、左右のシリンダーに挟まれた「Vバンク」と呼ばれる狭い谷間には、エンジンオイルを冷却するためのオイルクーラーが設置されています。

点検の結果、このオイルクーラーのガスケットが経年劣化で硬化し、密閉性を失っていることが判明しました。

さらに今回は、燃料漏れ(軽油漏れ)も同時に併発しており、漏れ出た軽油がオイルを洗い流しながら下部へ伝うことで、被害をより大きくさせていたのです。



O-RUSHが誇る重整備、Vバンク深部へのアプローチ

原因が判明した後の修理は、GクラスのV6ディーゼルにおける最高峰の難易度を誇る重整備となります。


迷路のような最上部パーツの総分解

オイルクーラーはエンジンの最深部に埋もれているため、そこへ到達するまでに信じられないほどのパーツを取り外す必要があります。

作業手順の概要としては、フロントのファンシュラウドから始まり、高熱にさらされるターボチャージャー本体、右バンクの燃料系システム、そして空気の通り道である左右のインテークマニホールド(インマニ)に至るまで、文字通りエンジン上部をすべてスケルトン状態にするまで分解を進めます。




二度手間を徹底的に防ぐガスケットの同時刷新

ようやく姿を現したオイルクーラーを脱着し、原因となったガスケットを新品へと交換します。

ここで重要なのは、分解の過程で見つかった他の細かいガスケットやOリング(ゴム状のリング)の抜けも絶対に見逃さないことです。

これほどの大掛かりな分解工程を伴う修理だからこそ、O-RUSHでは関連する消耗部品をすべて同時にリフレッシュいたします。

これにより、将来的に別の場所から再発して再び高額な工賃が発生するリスクを、最小限に抑えることができるのです。



トラブルを未然に防ぐためのチェックポイント

Gクラスのコンディションを長く保ち、過酷なオイル漏れを未然に防ぐためのチェックリストです。

  • フロントタイヤの内側を覗き込む: 足回りやフロントホーシング(車軸)の周辺に、黒くドロドロした液体が飛び散っていないか定期的に目視しましょう。

  • エンジンオイルの減り具合を気にする: メーターのインジケーターやオイルレベルゲージを確認し、以前よりもオイルの減少スピードが早いと感じたら要注意です。

  • 異臭(オイルや軽油の焼ける匂い)を察知する: 走行後にボンネット付近から、油が焦げたような匂いや独特な燃料臭が漂ってきたら、エンジン上部で漏れが発生しているサインです。

  • 長時間のアイドリングや酷使を避ける: Vバンク内は熱が非常に籠もりやすい構造のため、過度な熱負荷はガスケットの寿命を著しく縮める原因になります。

  • 下回り洗浄時のリフトアップ点検: オフロード走行や雪道走行の後に下回りを洗浄する際、プロにアンダーカバーを外した状態での滲みチェックを依頼しましょう。



O-RUSHでGクラスのタフな走りをいつまでも

メルセデス・ベンツ Gクラスは、その圧倒的な存在感と耐久性で世界中から愛されている名車です。

しかし、どれほど頑丈な車であっても、内部のゴムパッキンやガスケットの経年劣化だけは防ぐことができません。

特にG350のVバンク内からのオイル漏れは、確かな診断力と高い整備技術がなければ完治させられないポイントです。

「最近、下回りにオイルが垂れている気がする」「ディーラー以外の信頼できるプロに診てもらいたい」というオーナー様は、ベンツの複雑なメカニズムに精通したO-RUSHへぜひご相談ください。

私たちは、オーナー様がこれからもGクラスとともに、あらゆる道を安心して力強く駆け抜けられるよう、確かな技術でサポートいたします。




お問い合わせ先

O-RUSHテクニカルセンター

兵庫県尼崎市西向島町145-5

営業時間:10:00〜18:30(定休日:日曜)

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