【ボルボ S60 T3 SE】「ピューピュー」異音と「CHECK」警告灯点灯の原因は?放置厳禁の重要トラブル! 兵庫県尼崎市
- テクニカルセンターメンバー
- 12 分前
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ボルボ S60 T3 SEオーナー様へ:エンジン異音と警告灯のサインを無視しないで!
ボルボ S60 T3 SEにお乗りの方で、走行中にエンジンルーム付近から「ピューピュー」という特徴的な異音が聞こえたり、メーターに【CHECK】の警告灯が点灯したりして不安を感じていませんか? ボルボ車は信頼性が高いことで知られていますが、経年劣化や部品の不具合により、このようなサインを出すことがあります。特に異音と警告灯が同時に発生している場合は、エンジン制御に関わる重要なトラブルが起きている可能性が高いです。
診断機が示す重大なエラーコードとその意味
警告灯が点灯した場合、専門の診断機で読み取れるエラーコードは、不調の原因を特定する鍵となります。今回のS60 T3 SEのケースでは、複数のコードが検出されました。 これらのコードは、エンジンが吸い込む空気の量や圧力の計測に異常があること、そして燃焼に必要な**混合気が薄くなっている(システム希薄過ぎ)**ことを示しています。燃焼が適切に行われないと、エンジンの出力低下やアイドル不安定、最悪の場合はエンジン本体にダメージを与えるリスクもあります。
異音と燃調異常の原因:PCVバルブの故障
診断コードと異音の原因を詳しく点検した結果、S60 T3 SEで発生していたトラブルは、PCV(Positive Crankcase Ventilation)バルブの内部にあるダイアフラム(膜)の破れが原因であることが判明しました。
PCVバルブは、エンジンのクランクケース内で発生する未燃焼ガス(ブローバイガス)を適切に処理し、エンジン内部の圧力をコントロールする非常に重要な部品です。このバルブのダイアフラムが破れると、エンジン内部の圧力が異常になり、**吸入空気系から不必要な空気を吸い込む「エア吸い」や、圧力が逃げる「内圧抜け」**の状態になります。
この異常な空気の流れや内圧の変化こそが、「ピューピュー」という特徴的な異音の発生源となります。
さらに、これにより燃焼のための空気と燃料のバランスが崩れ、エラーを引き起こしていたのです。

確実な修理方法:PCVバルブ交換と燃調補正
この不調を根本的に解決するためには、PCVバルブの交換が必要です。経験豊富な整備士であれば、周辺のボルトやホースを適切に取り外し、スムーズに不良のPCVバルブを新品に交換できます。 部品交換後は、テスター(診断機)を使用してエンジンの燃料調整(燃調)の補正を行う必要があります。故障していたPCVバルブの影響で狂ってしまったエンジン制御データをリセットし、新しいPCVバルブが正常に機能するよう再設定することで、異音と警告灯は解消されます。 ボルボ S60 T3 SEのパフォーマンスを維持し、安全に長く乗り続けるためにも、「ピューピュー」音や警告灯のサインを見逃さず、早期に専門のテクニカルセンターで点検・修理を行うことを強くお勧めします。
S60の不調でお困りの方は専門のテクニカルセンターへ
ボルボ S60 T3 SEのエンジン異音や警告灯の点灯など、車両の不調でお困りの方は、豊富な修理実績と専門知識を持つO-RUSHテクニカルセンターにご相談ください。
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